激短ハイデリヒ×エドワード強姦モノ。アルフォンスと記述しててもハイデたん。
僕の名を呼べ、エドワード。
ぎしぎしと酷い音をたてるベッドまでも、いまにも壊れてばらばらになってしまいそうだった。エドワードは顔中を涙でぐしゃぐしゃにしながら必死で抗う。金の絹糸を頭から胸にかけて纏わりつかせた白い肌は、彼が普段決して人には見せないもの。それを見ているのはアルフォンスで、見ようとしたのもアルフォンスだった。
「エドワード!」
エドワードは泣きじゃくるばかりで聞こうともしない。ひっ、ひっ、喉から引き攣るような声を出し続ける。
「エドワード。呼べ、僕の名を」
「………っっ」
「呼べ!」
エドワードは首を振って、ちいさくちいさく、アル、と言った。アルフォンスは目を見開いて、エドワードの頬を叩いた。
「僕の名を呼べと言っているのに……!」
「………ぁ、ル」
「エドワード、誰だ、それは? 僕の名を呼べ」
「………ッアル、アルフォンス」
「違う! 僕を見ながら違うヤツの名を呼ぶな!」
「アルフォンス……アルフォンス……!!」
「エドワード……!」
アルフォンスの握ったエドワードの手首から上が、白くなっている。更に、握り潰すように力を込めると、エドワードはますます大声を上げて泣いた。
エドワードに埋め込まれたままであった自身を引き抜いて、アルフォンスは、は、と息を吐き出し、瞳をぎゅっと閉じた。か細い声でそれに反応したエドワードを、これでもか、というほどの力で抱き締めた。
「エドワード……ああ、エドワード、エドワード……」
震える身体を押さえ付けるように、息すらつかせぬほどに抱き締められて、エドワードはもがいた。
「呼ばないで……」
アルフォンスのかすかな叫びは、だが、確かにエドワードの耳に届いた。
「呼ばないで、エドワード。あなたの口からその名前を聞きたくない。お願い…」
エドワードは抵抗の手を緩めたが、そのまま泣きじゃくり続けた。赤ん坊のように顔を歪ませて、この世にこれ以上悲しいことが存在しないかのように、泣き続けた。
アルフォンスは顔を上げ、自ら手を上げたエドワードの赤く腫れた頬を何度もゆっくり撫ぜた。
アルフォンスの涙が、エドワードの頬に落ちて、混ざり流れてゆく。