Hacate Bravo!
10/30発行予定「Hacate Bravo!」から、杜りんさんの表紙です〜〜〜〜!(>_<)
杜さんのサイトにはない、わたしのためだけのおっきいサイズです!!死亡。
ハッキリ言ってこれだけで一本書けるくらい妄想しました。(笑)
そんなわけで妄想結果。↓本の内容とリンクしかけたので慌てて軌道修正(笑)。
『やっぱりどっちがどっちになんだか判らないドレサージュ(え、調教?これで?)』←ここまでタイトル。
そう言えばずいぶん昔の話だが、可愛くてたまらない弟がひとりいると言ったとき、相手はアルフォンスを見て首を傾げて笑った。
かわいい?
相手の違和感をオレは瞬時に理解したが、いたってこういう時にそのことを思い出す。
高い鼻梁、長い睫、太い喉元。目の前の、すぐそばのアルフォンスを100人に形容してもらったとして可愛いと言うのは一握りくらいだろう。男前とかハンサムという言葉が大半を占めるはずだ。
目を瞑って、首を傾げて、まさにその瞬間にオレはいろいろのことを思い浮かべた。
可愛くてしょうがない。その顔が、オレにキスをしたくてたまらない、と言っている。これだけなついてこられて可愛いと思えないのは人間としてどうかしてるんじゃないか。だからオレが特に生まれつきブラコンだとかそういう話じゃない。…とか思う。
かわいい、アルフォンス。
と、このように弟にメロメロになっている隙に、奴は豹変する。
「………ん、」
この背中に回された手のひらのちからの強いことと言ったら。腰に回された手が、異様なほどに感じる。ワイングラスを持つ手が酷く揺れた。ちょっと待てグラスがおまえ、言いかけたくちびるを強く食む。
「ふ……ぁ、うン……っ、」
あ、ダメだ、と焦っても後の祭り、後で悔いると書いて後悔。がしゃん、とグラスが落ちて割れる音を聞いたって、びくともしないし動揺すらしない。馬鹿だ。必死だコイツ。まるで赤ん坊が乳房を探るように唇をついばむ、何度も甘噛みして味を確かめる、そのうちぐいと後頭部を捕まえられてアルフォンスの舌がオレの中を抉った。あつい。やらしい。本能のまま、恥も外見もなくさらけ出すオレの弟。ネクタイの結び目ももどかしく、ベストのボタンが吹っ飛ぶ。熱そのもののようなアルフォンスのてのひら。
オレの可愛い弟は、悪いがどんなに豹変したって可愛い弟でしかない。すべてが終わった後で痛感するのはオレじゃなくてコイツなのだ。
目の前の人間に誘惑され、罠にはまり、翻弄されたのは一体どっちだ?
Mっきーさんが「この表紙だけ見てたら間違いなくよくない企てがされている模様。アルフォンスは被害者だ…!(笑)」とかゆうてました。太田道灌。(高尚な洒落)