※注意!このサイトにおける兄弟のスタンスで萌えられる方向け。普通にアルエドが好きな方は最初に謝っておきます…




ファイナルラバーズ〜Alternative edition.〜




「ねえ兄さん」
「なんだ弟よ」
「限界を超えると人間というのは笑うしかないそうです」
「うん。そうだな、だからと言ってオレの前で四六時中ニコニコされるのも不気味なわけだが」
「兄さんはいつでもボクに関しては余裕でかっこよくて揺らがないひとで、そこが好きだからもういいんだけど、そういえば大事なことを伝えておかなくちゃなって思ったんだ」
「大事なことだぁ?」
「兄さんてさ、ボクとセックスするのヤなんだよね」
「イヤですけど」
「……………………」
「あ、わかったわかった、いちいち落ち込むなっつうの! そんで何よ?」
「……いや……うん……わ、分かってたけど耐えられない……(グスッ)や、それでね。だからと言ってボクが他の人とそういう関係になったらイヤでしょ、兄さん」
「…………………」
「何黙ってんの。イヤなんでしょ」
「うるせえなあ」
「どうも、肯定ありがと」
「ンなことオマエ、しねーだろ」
「しないよ。当然でしょ。でもねえ、よく考えてみなよ。人生ってのは何が起こるかわからない。たとえば交通事故なんて、自分だけが事故を起こさないように運転してたって、相手がバカなら絶対に巻き込まれるわけだ。この世には不可抗力ってものが必ず存在するんだよ」
「……………」
「ボクは絶対兄さん以外とはしたくないし、全力でそうやって生きてるけど、何か間違いが起きないとは言えないんだ。長い人生」
「……………………」
「たとえばストーカーに狙われて絶対起きない薬を飲まされてボクが眠っている間に………とか」
「…………ちょっと」
「たとえばボクの論文が軍に提出されることを恐れてゲイのマフィアの軍団を金で雇って集団で……とか」
「ちょっと待ったあああああああああああ!!」
「なに、兄さん」
「オマエの言う通りじゃねえか! なんだそりゃスッゲーーーーーーー怖ぇえええええ!!」
「…………いや、うん。怖いよね。すごい形相してるけど」
「やべえええええオレマジで今血の気引いた。ホントだよ、そんな可能性有り得ないとは言えねえ!!」
「そうなんです!」
「おいアルフォンス!」
「は、はい」
「ンなことになったら兄ちゃん許さねえぞ」
「いや、なんないって、ボクからは。ちょ、肩痛いって、掴みすぎ」
「ンなことになる前にオレはオマエを戴いてしまわなくてはならない」
「すごい目してるーーーーー!!! 燃えてる! ギラギラしてるよーーーーー!!! 怖い!!」
「アルフォンス、おまえオレのこと愛してるんだよな」
「えっ、あの、はい」
「オレもだアルフォンス。特にセックスしたいとは思わねーが、おまえを他のヤツに取られるのは我慢ならん。準備はいいか?!」
「わーーーーーどうしよう光の速さでこの展開! アルフォンスドキドキ!」
「行くぞアルフォンス!」
「いいよ! よし来い! ってちょっとこの体勢が不穏! ああっ、なにこれ? 兄さんが男らしい………ッッ」













まさかのエドアルオチ。びっくりするほどしっくりくるのはなぜだ!